OEM商品を製造する上での 「製造技術」の核を担うのが海洋深層水

株式会社ミューズ

代表取締役

中島 洋

COMPANY INTERVIEW

深層水との出会い、きっかけ

当社と室戸海洋深層水の関係は長く、まずは前身の株式会社シュウ ウエムラ化粧品室戸工場ミューゼアムのスタートから遡って話をしたいと思います。
シュウウエムラ化粧品の高知県への企業進出は、当初は四万十川の水を使った化粧品を作るため幡多地域に決まりかけていたようです。
ただ、決まる直前に、オーナーであった植村氏が海洋深層水と出会ったことで、海洋深層水を使った化粧品を作ることに魅力を感じ、一気に室戸への進出が決まったと聞いています。
特に、海洋深層水の持つ保湿感、テクスチャーを植村氏は高く評価したそうです。

その後、1999年にこの事業所が竣工されましたが、私が入社したのはその1年半後でした。
働き始めて驚いたのは、連日、この工場へ多くのお客様が見学に訪れていたことです。
私自身が室戸出身だったからこそ、この工場や海洋深層水の取水施設が室戸に大きな変化をもたらしたのだと強く実感することができました。
同時に、シュウウエムラブランドで採用されたおかげで、海洋深層水の認知も広がっていったのではと思います。改めて、植村氏には先見の明があったと言えるのではないでしょうか。

その後、シュウウエムラ(ロレアル)から県へ建物が寄贈され、
株式会社ミューズが事業を行う形で再出発となった2016年から
私は社長を務めさせていただいています。

自社商品へのこだわり

当社は、OEM商品を主体に製造していますので、自社商品ではなく「製造技術」をお取引先様からご評価いただくことで、事業が続けられています。
その製造技術の核を担うのが海洋深層水であり、化粧品の基礎となる「水」による差別化を可能にしてくれていると感じます。
遠隔地ではありながらも、取水の環境に恵まれているこの立地も、結果的に自社のモノづくりを支えてくれています。
当社のこだわりは、何よりこの「水へのこだわり」にあると言えるでしょう。

日々扱う中で感じること
上場企業様や大手企業様に当社製造の化粧品をご採用いただいていますが、継続して使い続けていただけていることは、やはり海洋深層水の凄さだと思っています。
お客様の消費行動としても、まずは化粧水でお試しいただいた方が、その後クリーム…といったように、どんどん色々な商品を使ってくださっています。やはり肌に合う「水」は、生物は海から進化してきたというので、海の水が一番合うのではないでしょうか(笑)

今後の展望

原料としての海洋深層水はもちろん、より海洋深層水を加工したモノの価値をもっと広めていきたいと考えています。
海洋深層水を使った化粧品やサプリメントは、業界の中でもっと存在感を発揮し、まだまだ周知していけると思います。
私見ですが、かつての海洋深層水ブームはイメージ先行のそれだったように感じます。
現在は、様々な研究やエビデンスも集まってきている訳ですから、以前とはまた違った形でブームが再燃できるよう、当社もその火付けに貢献するような気概を持ってモノづくりに取り組んでいきたいと思っています。