他の水を使ったパンとはまるで違う、 「この水は、パンのための水か!」
有限会社ロマンド
代表取締役会長
山本 隆三
深層水との出会い、きっかけ
私は何事も自分で確認したい性格で、パン作りに大切な「水」には元々、とてもこだわっていました。
実は、水の性質が季節で異なるので、パン作りはその時々の水や小麦の状態と相談しながらの繊細な作業なんです。水の成分を細かく調べるため、高知市の水道局に調べに出向いたりもしていましたね。
1995年、たまたま運転中に聴いたラジオで、室戸海洋深層水のことが流れていました。
それがきっかけで、この新しい水をパン作りに試したいと思いました。
それからは自分で動き回って水を採取し、表層海水や蒸留水、
水道水、イオン交換水、そして海洋深層水と色々な水でパンを焼きました。
その中で、釜伸び(オーブンの中でパンが膨らむこと)が最も良かったのが海洋深層水を使ったパンでした。食べてみても他の水を使ったパンとはまるで違う、とても自然で素朴な味わいに感じましたね。
予想以上の仕上がりに、「この水は、パンのための水か!」と思ったことを覚えています。
自社商品へのこだわり
私は根拠のわからないことは好きではなく、どうしても「なぜ?」を確かめたくなるんですね(笑)。
以前、海洋深層水を使った当店の食パンと、他大手3社の食パンの味覚分析をしたことがあります。旨味や苦味、渋味や塩味といった7項目でデータをとりましたが、海洋深層水の食パンは驚くほどに、全ての項目がきれいなバランスで正七角形を描いていました。
他社様のパン(はもちろん大きく伸びている項目もありましたので)、比べてどれが美味しいかという単純な話では無いと思いますが、これほど味のバランスがとれているパンは他にないと感じましたね。
このように、自分の感覚を大切にしつつ、それを裏付ける根拠もしっかりと確かめつながら、海洋深層水にこだわってパンやお菓子作りを続けています。
ちなみに、80歳を超えた今も、室戸市まで自分で車を走らせて取水しに行っています(笑)
日々扱う中で感じること
深層水へのこだわりのおかげか、このお店はリピーターのお客様が多いんです。当店のパンを食べて「これは美味しいね」と言ってくださることが何より嬉しいです。
当店で焼くパンやパイの生地は、全て深層水の原水を使っていて、それ以外に塩分は加えていません。結果的に、少し塩分は控えめかもしれませんが、色々加えるとかえって素朴さが損なわれる可能性もあります。深層水で十分美味しく焼き上がっていますし、それを気に入ってくださっているお客様のご来店が喜びです。