お酒の原料の8割を占める「水」 海洋深層水はその「水」の質を向上させる武器。

有限会社仙頭酒造場

醸造責任者

仙頭 竜太

COMPANY INTERVIEW

深層水との出会い、きっかけ

2006年に私はこの会社に入りましたが、その頃には既に海洋深層水を使った商品が販売されていました。
海洋深層水を使った清酒を世界で最初に製造したのが弊社で、1995年のことと聞いています。販売当初は売れ行きも好調でしたが、私が入社した頃は海洋深層水のブームも下火になりつつあってか、当社の海洋深層水商品も伸び悩みの時期に差しかかっていた記憶があります。また、私も商品ラインアップの一つとして取り扱っているという感覚でした。

一方、数年前からは私自身も会社としても、お酒の原料の8割を占める「水」をもっと見直していこうと考えるようになりました。
それは、お酒造りにおける清酒酵母や麹菌がどんどん発達しているのに対し、製造過程で使う「水」がまだその流れに追いついていない気がしたからです。
海洋深層水は、その「水」の質を向上させる武器になるのではないか、と改めて考えるようになっています。

日々扱う中で感じること

醸造の現場を見ている自分の感覚ですが、海洋深層水を使うと発酵が安定し、味わいもばらつかないので扱いやすい原料だと感じています。おそらく、酵母菌などの微生物に良い作用が働いているんだと思います。
ただ、海洋深層水を使う上では弊社が取水地の室戸市から少し遠いのが悩みですね。
また、製造過程でどこまで海洋深層水を取り入れるかも難しい部分です。現在は主に仕込み水で使っていますが、例えば、(品質に影響があるかどうかは別として)洗米で使うお水から海洋深層水にこだわってみると、今の50倍位の海洋深層水が必要になるかな…とか。色々考えることもありますが、これも海洋深層水にポテンシャルがあると感じているからこそですね。

日々扱う中で感じること

醸造の現場を見ている自分の感覚ですが、海洋深層水を使うと発酵が安定し、味わいもばらつかないので扱いやすい原料だと感じています。おそらく、酵母菌などの微生物に良い作用が働いているんだと思います。
ただ、海洋深層水を使う上では弊社が取水地の室戸市から少し遠いのが悩みですね。
また、製造過程でどこまで海洋深層水を取り入れるかも難しい部分です。現在は主に仕込み水で使っていますが、例えば、(品質に影響があるかどうかは別として)洗米で使うお水から海洋深層水にこだわってみると、今の50倍位の海洋深層水が必要になるかな…とか。色々考えることもありますが、これも海洋深層水にポテンシャルがあると感じているからこそですね。

今後の展望

改めて「水」を見直す話に繋がりますが、弊社として品質の高い商品づくりを進めていくために、品質の高い原材料を使っていきたいと考えています。
そのためには、海洋深層水のイメージを全面に出している商品だけでなく、そうでない商品にも海洋深層水を自然と使っていけたらと考えています。

県内には、特徴のある酵母を使うなど、話題性に富んだ商品もあります。
そんな中でも、海洋深層水を使ったお酒は、お客様に伝わる良さがあると思いますし、またそれをしっかり活かしていきたいと考えています。